指定弁護士3人を選任 JR福知山線脱線事故で神戸地裁(産経新聞)

 JR福知山線脱線事故で、神戸第1検察審査会による起訴議決を受け、神戸地裁は29日、検察官役を務める指定弁護士に兵庫県弁護士会所属の弁護士3人を選任した。3人は業務上過失致死傷罪の公訴時効が成立する4月30日までに、事故当時にJR西日本相談役だった井手正敬氏(74)ら歴代3社長を起訴し、判決確定まで公判も担当する。3人は選任後の記者会見で、事故から5年となる4月25日をめどに起訴を目指す方針を示した。

 選任されたのは、伊東武是(65)、河瀬真(39)、奥見はじめ(43)−の3弁護士。

 主任を務める伊東弁護士は昨年5月に定年退官した元判事。また河瀬弁護士は県弁護士会の犯罪被害者支援委員会委員長、奥見弁護士は審査会で法的助言を行う審査補助員を務めており、元判事と被害者支援委員会のメンバー、審査補助員という人選は、明石歩道橋事故の指定弁護士3人と同じ組み合わせとなった。

 3人は選任後、神戸市中央区の神戸司法記者クラブで会見。伊東弁護士は「捜査記録の量を見て、思わず『うわっ』とため息が出た。少なくともここ数カ月は他の事件に手が回らないと思う」。時効が迫っていることを踏まえ、「場合によっては起訴後に補充捜査をすることもあり得る」と述べた。

 一方、奥見弁護士は、地検の2度にわたる不起訴処分を覆した審査会の判断に専門家から「荒っぽい」との指摘もあったことについて「たいへん失礼な感想。一般の方が最大限努力されて至った議決で、主観的には証拠に不足があったとは思っていない」と語気を強めた。

 地裁は26日の起訴議決を受け、29日午前に県弁護士会に指定弁護士の推薦を依頼、推薦通りの3人を選任した。

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